Reconquista
プロローグ
昔・・・聖都グラナダは所属不明軍により一晩で制圧されてしまった。
しかし、5人の勇者が所属不明軍から聖都を開放した。
その後の5人の勇者の行方は不明・・・
グラナダ歴史書より
第一章 旅のハジマリ
「アビス〜?準備はまだ〜?」
「ちょっと待ってくれ!」
アビスとは俺の事、本名はアビス・ブラッド
そして、俺の名前を呼ぶのが血は繋がっていないが姉のような存在のルナー・イクリプスだ。
歳は20で茶色がかった黒髪のロングヘアーだ。
「早くしてよ〜グラナダに着く時間遅れちゃうよ?」
「分かった、分かった。OK準備できた!行こうぜルナ!」
しかし、ちょっと不安なのだ。俺は剣を振った経験があまり無い
それなのに危ないモンスターがうろつく場所に行けるのだろうか?
俺は村の出入り口で立ち止まって少し悩む。
「どうしたの?お腹でも痛い?それともこんな美人と一緒に旅に出てうれしくて困ってるのかな〜?」
そう言ってルナは紅い目で俺の目に覗き込むように見てくる。
「美人って誰の事だ?・・・少なくてもルナの事でじゃないな」
笑いながらルナに言ってやるとルナは「美人にきまってるじゃん」とか言いながらさくさくと村から遠ざかっていく。
俺はその後をルナに聞こえない程度に笑いながら後を追った。
村から出て数キロ、俺たちはモンスターに出会ってしまった。
出会ったモンスターは2匹。2対2で戦える状況なのだがルナは弓使いなのだ。
その為俺はモンスター2匹とも相手にすることになってしまった。
俺は慣れない剣を振り回すが中々攻撃が当たらない。しかし、振り回してるおかげで相手も中々近寄れないのだ。
「ルナ!早く討ってくれ!」
「わ・わかった!」
モンスターの1匹が横に吹っ飛んだ。それはルナが放った矢がモンスターの横っ腹に当たったのだ。
俺も、まぐれ当たりだが残りの1匹を倒す事ができた。
「ふぅ〜・・・なんとか倒せたな」
「私のおかげなんだからね!」
「ちげぇよ」
ルナに突っ込みを入れて、俺は少し休憩していた。
「剣を振るのがこんなに大変だったなんて・・・」
「だったら、もっと敵を倒して剣の修行しないとね!」
まったくその通りだ。そして、俺たちは少しの休憩をとることにした。