天界
第一章
ここはイリヤ村
この辺にある村の中ではそこそこ大きい
商業が発展しており、村は賑わっている
しかし、最近は活気が無くなりはじめ
村を出て稼ぎに出る者が多い
そして私も村を出る
稼ぎにいくわけではない
冒険が・・・したかった
昔から本を読むのが好きで
その中でも、冒険する内容の本はとても好きだった
(大きくなったら私も旅に出るんだ!)
ずっとずっとそう思ってた
今日は私の18歳の誕生日
祝ってくれる人は誰もいなく
今日が私の誕生日だと知っている者もいなく
私は自分の誕生日プレゼントとして
「旅に出る決意」を自分にあげた
祝ってくれる人はいないが、優しくしてくれる人は多かった
そんな村を出て行くのはとても辛いが
私の夢を叶えるため
旅にでます。
「いってきます!」
誰もいない家に声をかけ
旅に持っていくカバンと弓を持ち直し
気持ちを改める
「いってらっしゃい」
村の出入り口付近で後ろからそんな声で聞こえた
後ろを振り向くが誰もいない
消えそうな声で言われたがその言葉には
温もりを感じた
私は大きくジャンプをして一歩目を歩き始めた
周りから見れば バカか浮かれてるようにしか見えない一歩
でも私にとってはこれから旅に出る大事な一歩
「いってきます!!」
「いってらっしゃい!!!」
今度は村の人達が手を振って送り出してくれた。